自転車日記

大雪山に行ってきた

会社の同僚であり僕の自転車の師匠でもあるSさんから9月24日に行われる阿里山の大会に友達と一緒に出るという話を聞いて、ついでに自分の分も申し込みしてくれないかとお願いして手続きをしてもらった。
阿里山は一度登ってみたかったので正直とても楽しみだ。
最近続けて清境農場,白毛山,杉林溪と標高が結構ある山を登っていたので、阿里山も2000M以上あるけどゆっくり登れば登れるだろうと考えていた。
そして今回の3連休、環島の続きをしようと思っていたけど、大会前にできるだけ足をつくっておきたいと思い大雪山に行ってきた。
朝5時に家を出て豊原方面へ。台中から豊原はちょっとずつだが上りが続く。
豊原を抜けてそのまま3号線に沿って東勢へ。東勢に着くと標高はもう400M近い。これから大雪山へのクライムが始まる。7-11で少し休憩して出発。たしかこれから先は店も何もなかった記憶(去年会社の同僚と車で来たことがあった)があったので水分を取り過ぎないようにしなくては。
大雪山8
6時ちょっと前。朝日がまぶしい。
走り始めてみると道がせまいのに気づく。もし途中足が疲れてフラフラしながら登っていたら車と接触してしまうのではと心配してしまう。まだ7時なので車はそこそこだけどこれから多くなると面倒だなと思いながら上がっていく。
標高800Mくらいまでは民家がそこそこ建っている。周りをみるとブドウ畑や梨畑が一面広がっている。そういえば大雪山の梨は有名だ。柿の木に柿が実っている。街中ではあまり感じないが山では秋の訪れをはっきり感じ取ることができる。
大雪山7
柿が実っている。
標高1000Mの所に警察署と駐車場がある。多くの自転車乗りはふもとからここまで登って終わりにするか、ここまで車で来て自転車に乗って大雪山公園の入り口(約標高2000M)まで目指す人がほとんどだ。
僕は体力的にまだ余裕があったので休憩を取らずに先を急いだ。それがいけなかった。標高1200Mくらいの所で急にひざがピリっと痛みが走った。こんなこと今までで初めてだったので動揺した。それから一番軽いギアを使っていくつか休憩を入れてゆっくり上がっていった。痛みは断続的だけどダメージを負っているのがわかるのでひざを気にしながら上がっていった。
大雪山6
標識を見るたびに自分がここまで上がってきたんだという実感が沸く。
標高1800Mで急に人が増えてきた。みんなこの先にある大雪山公園の料金所でお金を払うのが嫌なんだろうか、車を止めて食事をしたりハイキングを楽しんでいる人が出てきた。勾配も緩くなってきた。1~2%くらいの道が続いて結構スピードを出せる。そして狭いトンネルを抜けて進むと公園の入り口が見えてきた。
大雪山5
小さいトンネル(隧道の表示あり)
大雪山4
天気がよく景色もよかった
案の定自転車乗りはみんなここで休んでいた。この大雪山のコースはここで終点だ。高度は2000M弱。残念、高度計が2000Mの表示になる前に着いてしまった。自転車を置いて腰をかけると体が思っていた以上に疲れていた。ひざの痛みも少しある。そして少し寒いのだ。日向でこの体感なのだからこれから下る時は結構寒いだろうなと思った。これから山を登るときには何か一枚持ってくる必要がありそうだ。
大雪山2
料金所。
大雪山1
2000メートルまでもうちょっと!
大雪山3
しんどかった。でも達成感で思わず笑みが。
休憩して山を下った。思ったとおりすごく寒い。ずっと鳥肌が出ていた。標高2000Mの世界を感じた。狭い山道で結構スピードが出てしまうのでブレーキを絶えずかけながら下った。会社からテストとして装着しているブレーキが本領を発揮している。多くの車は対向車が少ないのをいい事に道の真ん中をスピードを出しているからすれ違う時には結構気を使う。山道の中には常に日陰なっているところがあってその地面は湿っているのでブレーキをしても後輪が滑ってしまう。なおかつ大雪山の道は舗装状態が著しく悪い。道の悪さが直接振動となって体にダメージを与える。
無事に山を下りて東勢に着いた時には思わずほっと息がもれた。たぶんあまり多くの自転車乗りに出会わなかったのはこの道の悪さと車の多さだと思う。他のヒルクライムコースに比べて条件がよくない。
それでも今回はペース配分や悪い道でもなんとかこなしていける経験ができたのでよかったと思う。2週間後の阿里山が楽しみだ。そしてひざにも気をつけないと。

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