台中生活

走るってこと

最近、腰が痛み出したので、運動を控えています。
先週桃園までバイクで遠征したのが影響したのか、それともちょっと無理をして水泳などをしたのが影響したのか・・・
なのでここ数日は体を動かしたい時は近所の学校に行きトラックを何周もグルグルと歩いています。いつも1時間くらい歩いて汗を流しています。
大里に引っ越してからは近所の学校に行く機会が増えました。身近に運動できる環境があるのは有り難いです。
大里に来る前は会社がある太平に2年住んでいました。運動したい時はバイクに乗って3分くらいの所にある市民運動場によく通っていました。この運動場はトラックが一周400メートルある大きい運動場で、朝晩多くの人が訪れて運動しています。
この間近くに寄ったついでに久しぶりに中に入って歩いてみました。歩いてみるとトラックの質がいつも利用している小学校のトラックと全然違うことに気付きました。真っ平らなトラックで歩きやすいです。弾力も少しあるのでアスファルトの上で走るより負担が少なく走り易い。ジョギングまたはランニングは足の負担が普通に歩いている状態より3倍くらい負担がかかるので、こういう施設で運動するのが体にとって一番いいんですよね。
以前太平に住んでいた時は今ほど熱心に運動をしていなかったので、2,3キロ走ればいいほうだったんですけど、今は最低でも5キロは走りたいので、できるだけ良い条件で走りたいのが本音です。
その運動場で久しぶりに歩いている時に一人の男性が目に入りました。その方は松葉杖を使って歩いていました。足が一つ無く、足一本と二本の杖で歩いていたのです。後ろからその方の体を見ると足の筋肉がすごい発達しているんですね。年齢は50歳くらいの方だったんですが、すごく走りこんでいることをその足が語っていました。上半身は松葉杖を普段使われているので肩周りの筋肉もすごい発達していました。毎日ここに来て走っているのだと思います。一番驚いたのはその走るスピードです。もちろん僕が歩く速度のほうが速いので、追い抜く形になるのですが、その方と並んだ時にあまり速度の違いがないことに気付いて驚きました。ハンデを背負っているのに健常者とほとんど同じ速度で走り続けているのです。
思わず感動してしまって「走る」って素晴らしいなと思いました。その方にとって走ることと生きることが同じことのように大切なんだと思います。実際その方の走る姿を見て僕は美しいと感じました。
僕は小学校に入学してすぐにスイミングスクールに入りました。3年間通っていました。それから野球を始めたのですが、才能が無いことをすぐに悟ってしまいましたが、途中でやめることが出来ませんでした。言い出せなかったのです。辛い野球練習の中で楽しかったのは唯一走ることでした。毎日学校に行く前に朝練があるのですが、練習前のランニングが僕にとって一番リラックスできた時間でした。それ以降あまりスポーツらしいスポーツを今までしてこなかったのですが、ただ「走る」ことだけは台湾に来るまでずっとしていました。お金が必要ないですし、近所に川を埋め立ててつくった細長い公園(距離が10キロ以上もある)があったので5キロぐらいいつも走ってました。
今まで走った分だけの体力があったので自転車に乗り始めて半年くらいでけっこうな距離を走れるようになったと思います。
今回トライアスロンに挑戦する中でこの「走る」が僕の運動の基礎になってます。体とうまく相談しながら「走って走って」最後のゴールラインを跨ぎたい!

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