人とのつながり

僕と天使の散歩日記

 
彼女のお店がオープンして2週間が過ぎました。
やはり平日と週末で売上に差があり、毎週末は彼女(店長)とお店のスタッフが総動員して店中を駆け回っています。(ちょっと大げさ)
僕はあまり手伝うことがないというか、できることが限られているので彼女の子供の世話をみているくらい。
それで彼女がお店に専念できるなら、いいなと思って週末は子守に徹しているのです。
彼女の子供(以降”天使”)は平日朝から学校に行き、午後三時に授業が終わると送迎バスでお店に帰ってきます。
それからはお店の奥の事務所(元は厨房だったので油臭い)に設置しているベットで横になりながら母親が仕事を終えるのをひたすら待っているいるのだ。
僕はいつも会社帰りに店に顔を出して、彼女の疲れた顔を見て気の毒に思い、天使を連れて自分の家に帰って天使の面倒を見る。
彼女はお店を閉めたあと従業員とミーティングをして一人で家に帰りバタンキューの日々だ。
僕も天使の面倒で疲れることがあるけど、彼女の疲労の方が何倍も深刻だ。
それでも彼女はいつも僕に自分の子供を押し付けて申し訳ないと言ってくるので、僕は「そんなことはないよ」と「みんなで頑張って行こう」と励ましている。
彼女は母親として週末に子供を遊びに連れていけないことを気にしている。
この店がオープンする前は毎週日曜日は僕達3人で車に乗って出かけていたのだから、なおさら申し訳ない気持ちになっていたのだと思う。
僕も店がオープンしてから趣味のサイクリングをする時間が急激に減った。
会社帰りにお店に寄って天使を家に連れて帰って、お風呂に入れて、薬を飲ませて寝かせる。(なかなか寝てくれない日はシンドイ)
僕は少し疲れていて、気分転換したかったので体を動かすことにした。
そこで思いついたのが散歩だった。
天使を連れていけばいろんな風景を見せることができると思ったからだ。
今回はお店の周りにある公園を数カ所回るコースだ。
天使はずっと座った体勢だと疲れてしまうので途中で休憩が必要なのだ。
時間は1時間を目安に2つの公園を周った。
道の途中でいい景色があれば写真を撮る。今の季節しか見られない草花と天使を一緒に撮影する。
それを後で彼女に見せれば彼女も喜んでくれるはずだ。
天使は散歩が好きなのか、疲れた素振りを見せない。
普段は車に少し乗っただけで疲れたというサインを出すのに。
台中はまだ梅雨が開けていないのでいつ雨に降られるかはわからない。
替えの服を持って出かけた。
夕方5時にお店を出て公園を2つ寄って最後は沙鹿公所(役所)で休憩をしてお店に帰った。
時計を見たら6時を少し回っていた。
散歩を終えた天使はベットで休むと少し笑いながらウトウトし始めた。
僕はそんな天使を見て、次はどこに行こうかと次回のコースを考え始めた。
辛いことも楽しい事に変えてしまおう。そうしたら明日はもっと楽しくなる。
もっともっと楽しくするために知恵をしぼろう。
そしてみんなに笑顔になってもらおうと心から思った。
天使1
黄色の花が可愛かったので天使の髪に刺してあげた。
天使2
二人で寝そべっているオブジェの表面にくぼみが出来ていてそこに雨水が溜まっていて、天使の髪と服がビショビショに。

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