お店で起きたこと

すったもんだ

先日彼女のお店でスタッフの子2名に仕事を辞めてもらいました。
今年6月にリニューアルオープンした彼女のお店。以前は20坪ちょっとの小さな店で一人で経営していました。
今回フランチャイズの社長から投資してもらい1,2階各60坪の店に引越しをしてリニューアル。
それから3ヶ月が経って・・・・・・
最初にお店のシステムを簡単に説明。
お店はリサイクル店をやっていまして会員さんから家で要らなくなったモノを預かって店内に展示して売れたモノを対象に返金して残ったお金が店の売上になります。このリサイクル店は現在台湾全国14店舗展開しています。もし店の在庫がない場合は各店から商品を調達したり、お客様が会社のホームページから欲しい商品を探して最寄りのお店で受け取ることも可能です。
6月にオープンしたお店は当時若いスタッフが4名いました。
正社員契約の女の子Hさん。アルバイト契約の女の子Pさんと男の子2名YくんとZくん。
アルバイトの子達はみな近所の大学に通っている学生です。
彼女は今まで小さいお店で一人で経営してきたので、アルバイトが一人いれば事が足りたのですが、今回敷地面積が今までの3倍あるお店なので予め多めに雇いました。彼女にとって初めて複数(4人)の店員を雇ったのです。
何人か面接して雇った子達はみんな若い子でした。
Hさん=26歳(社員)
Pさん=19歳(アルバイト)
Yくん=20歳(アルバイト)
Zくん=20歳(アルバイト)
6月にオープンした時はみんな緊張して仕事に励んでいたのですが、それから月日が経つごとに少しずつお店の雰囲気が和んできて、みんなの緊張感が完全にリラックスしたものになってしまいました。仕事に慣れてきたのもあるのでしょう。しかし若い子なので自分の仕事量を把握してしまうとそれ以上の事をしなくなって勤務態度も自然に悪くなってしまったのです。
上記の問題が起きた場合は大概経営者である店主(彼女)がきちんと指導するのですが、
1,店主が中型店の経験が無いこと
2,フランチャイズの会社の社長や幹部がオープン後一度も訪れず彼女一人にお店を任せたこと
3,予め多めに雇ってしまったので人数過剰になってしまいスタッフの仕事量が減り勤務態度を悪化させた
4,立地が学生街なので夏休みの期間の売上が急激に落ち始めた
上記の件に含めて電気代やスタッフを雇う人件費が思う以上に負担になってしまいました。
それでも店主である彼女は色々と考えて、できるだけ今のメンバーを固定したいと思っていたのですが・・・
オープンして1ヶ月程経ってからアルバイトのPさんの勤務態度の悪さが目につくようになってきました。
商品陳列や会員さんから預かった商品をパソコンに登録する仕事以外はレジにいることが多いのですが、レジはお店の中心です。
Pさんがレジで覇気のない表情でただひたすら時間が経過するのを待っている態度はお店の雰囲気に影響します。
時にはこそこそ携帯をいじったり、漫画を読んでいたらしいので、そういう店員を見たお客さんがこの店はどうなっているんだ?と首を傾げる事が度々あったのだと思います。
僕以外にお店の大家さんや彼女の義理の父親である黄さんも若い子達の働く姿を見ては早く処理したほうがいいと彼女に言ってきましたが、彼女は自分で彼らの勤務態度を直したいと思っていたのでしょう。また何回も会社に連絡してお店の状態を理解して欲しいと幹部にお店に来るように要請していたのですが、会社もなかなか彼女が思うような動きをしてくれないまま8月が終わろうとしていました。
そして8月末彼女はついに行動に出ました。
その日はスタッフ全員が揃っていたのでお店を閉めた後ミーティングを開き、色々な角度からPさんの勤務態度を分析してこれ以上雇うことはできないと本人に告げました。Pさんは急に言われたので驚いたのも束の間、退職金は出ないのかと要求してきました。そしていきなり解雇するのは納得出来ないと色々言って来ました。労働局に報告するとまで言い放つ始末。
仕事を出来ない人に限って自分を客観的に見れていないのだと感じました。そしてあらゆる手を使っていかに自分が損をしない方法を考える思考は大したものだと感心。今時の若者はインプットだけは手慣れたものなので、道理に合わない主張だけは大人に負けません。
そして数日後。Pさんと仲が良かったHさんも色々とゴネ始めました。正社員は割に合わないから9月からアルバイト契約にして欲しいなど色々。そして彼女と口論を重ねた結果、彼女はHさんを辞めさせてしまいました。その影響からかYくんも9月15日付けで辞めることを彼女に告げました。3人は仲が良かったのでPさんがクビになった時点で辞めることを考えていたのでしょう。
若い人には若い人なりの考え方や主張があるのは分かります。僕も20年前は毎日アルバイトをしていて思う所が多々ありましたから。
それでも最近の若い人達の考えには腑に落ちないことがたくさんあります。理屈に合わないことが多すぎる。どのような環境で育ってきたかは人それぞれですから一概に言えませんが。自分ご都合主義なんです。
会社が自分に良くするのが当たり前でそれをできない会社にはいる価値が無いと判断してスパっと辞めてしまうか、その待遇に合った仕事量だけを日々こなすだけ。
会社やお店を経営するのも大変ですが、今時の若者を雇って彼らを理解して働いてもらう事も一苦労なのだと痛感。
僕はお店の経営にはタッチしていませんが、彼女の苦労を間近で見てきたので彼女の苦労はとても分かります。
それでも僕達は生きて行かなければならないので日々精進するしかないのです。
友購站沙鹿店加油!

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