帰国日記

洗練された日本の生活よりも不便な台湾生活を選んだ理由

みなさんこんにちは。
現在台中港近くにある「童綜合病院」でこの文章を書いています。それは彼女が子宮ポリープで入院をしたからです。幸い手術は成功で術後も問題がないようです。
今回の入院は我々にとって初めての経験で色々勉強できました。また改めて記事にしたいと思っています。

日本の生活は洗練されていて便利

今月初めに出張で帰国したのですが、毎回、帰国して思うのですが、日本の生活環境は洗練されていて便利だなあと思うことです。
都内にいればどこでもツタヤがあって夜遅くまで本やCDが購入または借りることができるし、スーパーも遅くまで営業している。
運動がしたければジム(近所にたくさんできてた)で手軽に運動できます。ゴルフ(スクールや打ちっぱなし)やテニスやフットサルもお手軽になりました。お金がなければ整備された公園(台湾よりもきれい)でジョギングもできます。
都内だと買物もとても便利ですね。駅ビルも夜9時までやっているので遅い時間でも服やメガネが買えました。
ネットスーパーも多く、生鮮食品や日用品もネットでいつでも注文できてすぐに配達してくれます。お年寄りだけの家庭では重たい物を配達してくれるのでとても便利ですよね。
娯楽も豊富です。ギャンブルも多彩で実家の父は暇があれば1円パチンコ(従来の四分の一の費用で安く遊べる)で暇をつぶしています。
特に便利に感じたのは近所の郵便局が24時間受け付けしていて夜遅くでも荷物が送れたのは助かりました。
これだけグダグダ書いて何を言いたいのかというと、これだけ便利な生活環境だと便利すぎて、逆に「考える」ことが少なくなってしまうなあと思ったのです。
環境が便利過ぎてそれを普通に享受していると、その有り難みが分からなくなってしまう。特にネット社会を普通に受け入れている世代だとなおさらだと思うのです。

海外生活とは不便さを攻略することだ

僕は台湾の台中という地方都市に住んでいて、さらに海側の田舎に住んでいるので、東京に比べて不便です。当たり前ですよね。
それでもそんな田舎暮らしを10年していても飽きないのは「不便」だからなんですよね。
僕の家は日本語が通用しないので、中国語が共通語。台湾語(閩南語)で話されたらすぐに理解できなくなってしまう環境です。僕の一番の理解者である彼女(台湾人)もすぐに意思疎通が滞るので、コミュニケーションが必須です(筆談や身振り手振りのコミュニケーション)。
役所の手続きや病院の診療もまずは自分が日本人であることを説明してから始めることにしています。そうすると相手に「コイツの中国語は聞き取りづらいなあ、でも日本人なら仕方ないかあ」と思ってもらえるのできちんと対応してもらえる確率がアップします。(外人と話したことがない人には嫌がれることもたまにあり)
これがきちんと相手に自分を理解してもらえないと、僕の外見は彼ら(台湾人)と同じなのに言葉が変なのでそこで会話が滞ってしまうのです。こういうやりとりを続けているとストレスが溜まってしまいます。
海外生活の成功のコツはストレスを溜め込まないことです。言葉が通じないからといって殻に閉じこもらず、自分を表現する力を身に付ければ良いのです。この力を身につけるのには大分時間がかかりましたが、一度身に付ければ自分を有利にする武器にもなるのです。
こういう不便さが海外の醍醐味でもあるのです。不便なところを自分なりに試行錯誤して攻略していく楽しさが海外にはたくさんあるのです。現地の人にしてみれば簡単にできることが、僕にとっては結構難しくハードルの高さを感じることが多々あります。そんな身近な問題を一つ一つ解決していくと「海外適応レベル」が上昇していくのを体感できます。
そういう生活スタイルが確立できたからこそ、海外で10年間生活出来たのではないかと思います。
身近に問題がたくさんあるので、その答えを探すために考え実行する。
10年経った今でもずっと考え続けています。
久しぶりの帰国で日本の洗練された生活に触れた時のあまりの快適さにちょっと違和感を覚えた自分は、本当に海外居住が合っているのだと感じました。こんな僕を10年間受け入れてくれた台湾に感謝をしたいと思います。
大家好
目前我女友在童綜合醫院住院,因為她的子宮肌瘤太大了,這禮拜一開刀把肌瘤拿掉,開完刀後一天目前沒什麼問題,幾天後可出院,感謝大家的關心!

日本的生活環境太進步了

每次回去日本時感受到東京真方便!
在東京23區內到處都有蔦屋(TSUTAYA),何時都可買書籍或唱片(可租),一般超市也開到晚上10點(有的超市開到凌晨12點)
如果想運動在東京到處都有健身房,隨時可打高爾夫,網球和室內足球(我老家附近超多),不想花錢的話去公園跑步或散步也好
離我家最近的火車站裡也有購買中心,UNIQLO和有名的眼鏡連鎖店都開到晚上九點超方便
日本這幾年網路超市增加很多,我妹妹家有兩個小孩,帶小孩出去外面有點麻煩,因此每天都利用網路超市不需出去買東西回來,最方便就是「礦泉水」和「稻米」很重的東西隨時送到家
在日本遊樂也有很多種,特別是賭博,我爸有空就去柏青哥玩
這次讓我覺得方便的服務就是「郵局」,日本的一些郵局櫃檯有開24小時,回去台灣前一天的凌晨把禮物可送去朋友
日本的生活環境太方便了,如果一直在日本生活的話,不會感覺到這麼方便
目前很多日本人都享受這麼進步的生活環境,特別是從小一直使用網路的年代幾乎都沒有感覺到「方便」,但以定居台灣的日本人的角度來講,目前的日本「太方便了」,太方便的生活環境不讓民眾「思考」

國外生活的魅力就是靠自己的生活能力

我來台灣生活已經十年了,這十年都在台中,我目前住在海線的沙鹿,其實沙鹿也是方便的地區,但和東京比起來當然相當不方便
很多人問我,「你為什麼一直住在台中呢?你的故鄉東京比較方便吧?」
我每次都會回答「台灣比日本好,我喜歡住國外」,聽到我的話,很多人都聽不懂
簡單說,台灣的環境讓我成長,十年前剛來台灣的時候,我對台灣什麼都不知道,連上公車也不會,就是人生地不熟
那時候我已經31歲,離開日本之前很多日本朋友問我,「你為什麼要去台灣?年紀這麼大應該不需要去國外留學吧,找個好對象結婚,生小孩比較重要吧」
朋友說都有道理,我沒有意見,但那時候我看日本的社會看不出來自己的未來
十年前已經很多日本企業開始採用派遣員工,派遣員工每年都要一年的簽約,不一定每年都可簽約,沒有簽約就沒有工作,如果可當正式員工也是條件不太好,上班時間很久,每天都有加班,很多員工不敢用特休(主管沒用特休的關係,部下也不敢用)
因此我想去國外挑戰展開國外生活,在台灣對每個事情都是靠自己的語言能力,去學校付學費,去找套房,去移民局申請簽證等,在台灣生活上需要的事情都靠自己,如果語言上有問題,去找當地朋友請他幫忙,那時候才知道培養人際關係也很重要,這種經驗在母國無法得到
我已經有十年的國外生活經驗,因此目前沒什麼問題,但剛來的時候,特別是來台灣第一年對我而言最辛苦,語言不通,不習慣台灣的環境和氣候,一個人生活很孤單,那時候常會想家
每次遇到困難時我想到中文課本的一句話「吃得苦中苦方為人上人」,辛苦的時候收獲最多,每次遇到問題要想出辦法,想到最好的辦法就實行,結果失敗沒問題再挑戰就好了
每一個問題一步一步解決,不知不覺累積十年了
找出自己適合的生活風格才會過的比較順利,目前還繼續找最好的生活模式
這次回日本時感受到進步的日本生活,和台灣的生活比起來方便很多了,但太方便也有問題,方便的生活沒有刺激,不需靠自己,接受完美的服務就可享受先進的生活
這樣的生活模式和我的這十年的模式完全不同,難怪我為什麼這麼喜歡台灣,就是這樣
其實住國外這麼久不簡單,但我遇到的台灣朋友都對我很好,才會我想定居台灣,我運氣真好,感謝台灣朋友,感謝台灣!

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