台中生活

10年前の自分に言ってあげたい言葉

みなさんこんにちは。
今日はこのお店を紹介します。

このお店って特別何かが美味しいわけではありません。
10年前、僕が台湾に来て初めて入ったお店なんです。

2005年8月、僕は初めて台湾に上陸。そのまま台中で生活を始めました。
当時、知り合いの方の部屋(ワンルーム)を借りて生活していました。
住んでいたワンルームの近くに中正公園があり、このお店は公園の脇にあって夜9時近くまで営業していたのでよく通ってました。
この店に来て初めて頼んだのが「魯肉飯」で、当時うまく中国語が話せなかったのですが、「魯肉飯(lŭ ròu fàn)」と言ってちゃんと「魯肉飯」が出てきたので感動したものです。
老闆(女将さん)は典型的な台湾の女性で、おしゃべりで愛想がよく、僕が日本人だとわかると色々と聞いてきました。なんで台湾に来たとか、彼女はいるのかとか、今まで仕事は何をしていたとか色々。
当時、一人の時間が圧倒的に多くて、言葉も不自由で何をすればよいのか分からずに生活していたのでよく塞ぎこんでました。なのでついついこの店に来て女将さんと話をする機会を作り、おしゃべりすることが僕にとって癒しの時間になっていました。

順応することの大切さ

30歳を過ぎてからの海外生活だったので言葉を覚えるのにとても苦労しました。「聞く」ことは受動的なので毎日聞いていればなんとか順応できるのですが(それでも2年かかった)、「話す」ことに関してはその何倍も苦労しました。
海外生活はすべてをゼロから始めるので安定するまで時間がとてもかかります。でも台湾は日本人にとってとても生活しやすい環境なので生活はしやすいと思います。
今振り返ると、海外生活はいかに「現地の人とコミュニケーションが取れるか」にかかってくると思うのです。せっかく海外まで来て「日本人として日本の生活」を維持してもかなりのコストがかかりますし、現地(ローカル)に溶けこめません。そういった方をたくさん見てきては、いつももったいないなあと感じてしまうのです。
もちろん人によって滞在時間が違うので、「溶け込む」必要がない人もいるでしょう。それでも1日でも海外にいるのならば、その地域で起きていること(習慣・文化)を一度全部飲み込んでみて、体験して、自分に必要なければ吐き出して、自分にプラスになるところだけを吸収すればよいのです。
そうした生活を僕はしてきたので安定するまで時間がかかったといえばそれまでなんですけどね。

自分へのメッセージ

今の僕が、もし10年前の自分(台湾に来たばかりの頃)にメッセージを送れるのなら、多分こう言うでしょう。
そんなに焦るなよ。先が見えない毎日で辛いと思うけど、コツコツやっていくしかないんだから。たまには肩の力を抜いて周りを見てみなよ。現地の人はみなマイペースで生活しているだろ?それでいいんだよ。君はもうここで生活を始めているんだから、彼等と一緒に生活をしていけばいいんだ」と。
もし今から10年後の自分(台湾に来て20年後)が今の僕に何かメッセージをくれるのならば何と言ってくれるのでしょうか。
この店の魯肉飯を食べていたら、そんなことを考えてしまいました。
大家好
這次介紹這家店。

這家店是一個普通的小餐廳,這家是十年前我來台灣第一次進去的餐廳。

2005年(民國94年)8月,為了學中文我從日本來台灣,住在台中開始生活。
在東京認識的中文老師介紹她的親戚,那時候我住他們的套房。
我家附近有一個公園「中正公園」,中正公園旁邊有一家小餐廳,這家就是我第一次進去的餐廳。
那時候我不會講中文,第一次和老闆說「我要魯肉飯(wŏ yào lŭ ròu fàn)」,這句話是我來台灣第一次親自講出來的一句話,老闆一聽我的話,就給我一碗魯肉飯,我感動的不得了!
這家店的女老闆是一個典型的台灣女生,喜歡聊天,很有親切,她知道我是日本人就不斷的問我「為何來台灣?,有沒有女友?在日本時有什麼工作?」等等。
因為當時我不會講中文溝通能力很差,和當地人不好溝通,而且人生地不熟,結果,懶惰和人家溝通,總是感到寂寞。
因此我常去這家店和老闆聊天。

國外生活的關鍵就是“順應環境”

我來台灣時已經超過30歲,語言適應力很差,「聽話」是一個被動的行為,每天聽當地的發音比較容易會學好(實際上我來台灣兩年才會順應當地說話速度),「說話」是一個主動行為更難學會。
其實台灣是對日本人而言比較容易順應的國家之一,但國外生活最困難的事情就是所有的事情都要重新開始,結果花了很多時間才會適應環境。
在國外生活中快捷適應的方法就是「學好當地話,和當地人溝通」,這十年來我在台灣遇到的日本人都想維持原來(日本當地)的生活,維持這樣生活成本很高,而且接觸當地人的機會愈來愈少,結果永遠無法融入當地社會。
既然來台灣了,應該多多少少接觸當地人溝通,好好互動比較好吧,不論當地有什麼樣的習俗或文化,先體驗當地的習俗,如果覺得一些習慣值得學就要學,如果遇到不好習慣就丟掉就好了。
這十年的時間我過了這樣的生活,因此花了許多時間才會達到穩定的生活。

給自己的一封信

如果我可把一封信給十年前剛來台灣的自己,應該寫這樣
我知道你剛來台灣人生地不熟,而且語言能力很差不敢和人家說話,連去買東西或去餐廳點菜也不順利,但你別緊張一步一步往前走就好了。
你先讓自己放輕鬆,好好看你的周圍,大家沒有像你人心惶惶得過生活,你已經開始台灣生活,你一定會遇到好的朋友,只要跟著朋友往前走就好了。
如果十年後的自己(來台灣已20年的)可給我一封信的話,十年後的我寫什麼呢?
這家店的魯肉飯讓我回想過去,真奇妙!

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