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なぜ台湾で販売している日本メーカーのモノは高いのか?

みなさんこんにちは。
久しぶりに彼女と一緒に買い物に出かけてきました。
買物先は台中工業地区入り口付近にある「台糖」の中にあるスーパーです。
スーパーの中に日本の家具チェーン店「ニトリ」があります。
現在「ニトリ」は台中で4店舗。台湾全土で21店舗あります。
店内に入ると日本語のアナウンスが流れています。これは台湾で「ニトリ」は日本の企業として知名度が不十分なので、こうしてアピールしているだと思います。
「日本の品質」と書いてあるプレートがあちこちで吊られています。これも日本の小売店なんだとアピールしているんですね。

店内のレイアウトは日本のお店と変わらないと思います。かなりのアイテム数を揃えていますね。


ランドセルがありました。台湾でも結構需要があるみたいです。

日本では「12852円(税込)」で販売されていますが、台湾では「5990元(税込)」の値札がついています。
円安で現在1元=4円弱くらいなので、約24000円弱もします。日本で購入する金額の倍の値段がついているわけです。
さすがに倍もするので売れないのでしょうか、それとも円安に配慮しているのでしょうか、下に赤字で特売価格「4790元」と書いてあります。それでも19000円くらいするわけですから。

海外に出店している日本企業の戦略

日本の企業が台湾に出店しているケースで、値段設定が日本の定価よりも高い企業がほとんどです。
これは台湾に住んでいる日本人にとっては辛い価格設定ですよね。まあ、日本の定価を知らなければ済む話なんでしょうけど。
この価格設定は現地の消費者(台湾人)にとってはありえないと思う価格なのですが、それでも購入する人が絶えないのが台湾なんですね。
基本、台湾人は台湾の小売店が販売しているモノ、または台湾メーカーが販売しているモノより、海外の店舗が販売しているモノを好みます。
それは今までいくつも発生してきた台湾メーカーの不祥事から、消費者が台湾製品に対する不信感がとても強いからなんです。
日本の企業はこうした現地の消費者の傾向と、企業の国際ブランド化を推し進めた結果、日本の価格よりも高い価格で設定して「価値観」を高めているのです。

消費者の行動力と情報収集力

現在、情報機器の進化で個人で色々と情報を収集できるようになりました。特にスマートフォンが出現してから、消費者の購入方法も変化してきたと思います。
この間、百貨店でウインドーショッピングをしていたら、ある方が展示されている海外メーカーの製品をじっと見つめながら、スマホの画面を覗いていました。その方の横を通り過ぎる時にスマホの画面をチラッと見たら、ネットショップで提示している価格と比較しているのです。
ネットショップでは実際に欲しい商品を手に取ることはできません。なので百貨店などに出向き、実際欲しい物の質感や外観をチェックして、価格が安いネットショップで購入しているのだと思います。日本ではこの手法がもはや主流になってきていて、量販店で手に取り、個人ブログや価格.comでレビューをチェックして、最後Amazonで購入する人が大多数いますよね。
台湾でもそういう動きが活発になってきました。つまり消費者が賢くなってきたのです。
行動力がある消費者は日本に旅行した際にごっそりと買物をしているそうです。今は円安の影響と免税店が増加している(近々セブン-イレブンも免税サービスを実施)ので、以前よりも安く購入することが可能になってきました。
台湾では海外の製品が多く販売されていてとても便利ですが、販売価格はすべて代理店や貿易商社が決めています。もしレートが下がっても、決して還元セールなどは行わないために、行動力がある方は台湾国内では購入せずに海外に出た時にまとめて購入しているのです。
ここ数年、日本に来る観光客が増加していて「インバウンド」関連の業界が潤っているのはそういうわけなんです。
以上、台中にある日本の小売店を買い物して気付いたことをまとめてみました。
お金は限りがあるので、出来るだけ安く購入して、家計の負担を少しでも和らげたいですよね。大家好
上個週末我帶我女友去逛街
這次我們去的地方為台中工業區附近的台糖裡的日本家居連鎖店「宜達利」
日本家居連鎖店「宜達利」是從北海道發展的(總公司在北海道)
目前全日本有358家店,台灣有21家店,台中有4家
一進去店裡就聽到日文的廣播,因為在台灣「宜達利」的知名度還不夠,因此使用日文廣播讓消費者了解「宜達利」是日本的連鎖店
店裡的這些看版也強調「日本品質」

店裡的設備和產品都和日本的一樣


日本的傳統書包也有

這書包在日本的價格為「12852日幣(含稅)」,目前的台幣和日幣的匯率是接近「1:4」,因此這書包的價格算台幣的話「大約3300台幣」,但在台灣的價格是「5990元」,差很多,如果像我了解日本當地原價的人在台灣買東西的話,所有的東西都不划算,當然大型家居的話在台灣買比較好(無法從日本帶回來)

進來台灣的日本企業的戰略

進來台灣的日本企業設定的價格比日本原價貴很多,這些價格對台灣消費者而言,很難接受的價格,但一般消費者不知道在當地的原價,因此大部份的消費者都接受日本品牌
我覺得台灣和日本的基本物價不同,日本的物價比台灣的高兩倍,所以一般來講台灣的東西比日本便宜,但是日本的東西進來台灣後,價格比日本的變貴,大部份的東西都在大陸工廠生產後進來各國,理論上成本差不多,但在台灣的價格特別貴,為什麼這樣?
因為台灣消費者愛買國外的東西,因此國外企業為了提高品牌知名度,設定「原價(當地價格)+附加價值(廣告與促銷費等)=國際價格」的方式

台灣消費者的行動力與資訊搜尋能力

這幾年隨著3C產品的進步,消費者的資訊搜尋能力也有進步了,特別是智慧型手機出現後,民眾的購買方式也改變了
前幾天我在百貨公司逛街時,看到一位男生,他一邊看一個國際牌家電,一邊看手機的螢幕,經過他的時候我才知道他做什麼,他使用網路搜尋在網購裡的國際牌價格比價,雖然網購上的產品比較便宜,但在網購上的東西不太了解產品的外觀,規格,重量等,因此一些消費者去外面逛街時順便查想買的東西的外觀,規格,重量
日本的消費者已經採用這種買法買東西,日本人有想買的東西的話,先用網路查個人部落格,看使用者的心得確認想買的東西的優點和缺點,確認後進去「比價網站」,又確認目前哪一家網路店最便宜
台灣的一些消費者也已經開始這種買法,有些擁有行動力的消費者趁著去日本玩順便買了一大堆東西回來,在日本的東西對台灣消費者而言,相當划算,可買當地的價格,而且可申請免稅,有些東西可買比台灣價格的一半價格
結果,從幾年前開始一些日本國內行業業績增加了,因為進來日本的觀光客愈多,一些行業(旅行,住宿,餐飲,批發,零售)的業績愈多,已經影響到日本的股票
以上是我去台中的日本連鎖店買東西的心得,目前最好的買法就是必要的東西先在台灣買,其他想買的東西,我回去日本時順便買這樣比較划算

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